12年振り返ってみて
- shukuseitai
- 2019年9月3日
- 読了時間: 2分
早いもので、開業して10年以上経ちました
開業当初は、世の中は”うつ病”ブームでした。メディアでは”うつ病””に関する特集や情報・書籍に溢れていました。
10年以上経って、いまや”発達障害”ブームでメディアでは同じように発達障害に関する情報であふれています。
長年にわたり気分障害について学習してきましたが、抗うつ薬を服用しても病状が改善しないケースが多くあり、今まで考えられていたうつ病の典型例にそぐわない事例が多いように思います。(メディアでは新型うつ病などと表現していましたが医学用語ではありません)うつ病の典型例自体が古典的な考え方で、現代にはそぐわないのかもしれません。
その中で、成人の発達障害が要因で二次障害としてうつ病(気分障害)を発症しているという考え方にシフトしていったように感じましす。
発達障害については別の機会に書きます

うつ病をはじめとする気分障害は、本人のパーソナリティーの問題としても原因は一つとは言い難いと思います。本人の性格にはじまり、今まで育った環境や現在置かれている環境が複雑に絡み合って、精神的な不具合をおこしてると感じます。
長期的にうつ状態や不安感、焦燥感が続くと、性格的な幼稚性が出現したり、性格の変性や思考の偏りも出てします。結果的に、自分自身を見失っている病気なのかなと思います。
現れる症状だけを薬で抑え込んでも、改善しないケースも多くなると思います。
(病院への通院で改善されたケースはうちに来院されることはないでしょうが)
いま現在治療的に重要なのは、ひとりひとりの状況にあったコーディネートが必要と考えています。鍼灸師のわたしがやれることは限られていますし、他の医療機関や支援につなげる事も重要に思います。(医療機関や支援窓口が自治体によっては全くといっていいほど機能していない事で悩んでいますが)
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