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​​腰痛について

腰痛といってもおこる原因には多々あります。

1、筋肉・関節性由来のもの
脊中起立筋による障害を基本に脊椎周辺の筋群や大腰筋なども関係します。
ます鍼灸治療が100%適応となるでしょう。簡単なものはギックリ腰など急な筋肉の痙攣などは1度の治療で治ることが多いです。少しひどめの場合は悪い姿勢などからくる慢性の筋肉の固まりが原因になりもっとひどくなれば坐骨神経痛まで発症していったり背骨を異常にゆがませなんともいえない頑固な腰痛にまで発展するケースがたまにみられます。このケースまでくればなかなか大変ではじめは筋肉の硬縮が背骨をゆがませていたが悪循環で背骨の異常なゆがみがさらに筋肉を硬縮させてしまいます。ここまでくると治療は1ヶ月の期間をようし針だけではなく灸も必要です。ですのでなるべく腰痛はギックリ腰になったらすぐに治療して治すか、姿勢が悪い段階であり何度も腰痛が繰り返すことがない段階で治療を受けられることをおすすめします。この段階なら2~3回で終了できるでしょう。


2、脊椎・脊髄性由来のもの 
椎間板ヘルニア  脊柱管狭窄症  変形性脊椎症 骨粗鬆症など多くの原因が考えられその多くは若年者ならスポーツか仕事が原因であり中年者では運動不足や筋力の拘縮や悪い姿勢などが原因であり高齢者であれば老化による骨の変形があげられるでしょう。
数回の治療で完治することも少なくはないのですが筋肉性に比べると完治率は下がり70~80パーセント程度でしょう。これにはそれらの骨の状態が必ずしも腰痛の原因になっていないことがあげられます。背骨が変形すると同時にもちろん筋肉も萎縮・硬縮するからです。筋肉を緩めると痛みがなくなったというケースは非常に多いのでなるべく早めに鍼灸治療を受け痛みをすくなくすることが大事になります。

いつ再発するかわからないので完治後はなるべく姿勢などに注意して筋力を鍛えることが必要でしょう。仕事が忙しくなかなか自分で予防ができない場合は定期的に月1程度で当院に通院されることをおすすめします。

まれに骨折で来院する方がいらっしゃいます。
多くは脊椎の圧迫骨折か肋骨骨折です。
圧迫骨折では高齢者の骨粗鬆症の方に多く転倒したりくしゃみをするだけでという方もいらっしゃいました。肋骨骨折ではスポーツ等の打撲が多いです。これは鍼灸の不適応になりますので早急に整形へいってください。
骨折完治後に腰痛がまだ残っているようなら鍼灸治療を早期にお受けください。圧迫骨折後の違和感に関しましてはお灸が非常に有効で1度の治療で灸点をつけ自宅でのお灸治療が可能になります。


3、内臓性由来のもの
腎臓結石  尿管結石 大動脈瘤 子宮系 悪性腫瘍(骨癌、白血病)
これらはどれも鍼灸がメインの治療にはなりえません。
ただし医師の診断・治療のもと併用することは可能であります。
当然鍼灸で完治することはありませんので鍼灸だけで治療したいといわれましたら当院ではお断りになります。あくまで痛みのコントロールになります。


4、精神的由来の腰痛(自律神経失調症・うつ病)
さて上の理由だけでなく精神的なものが原因での腰痛もあります。
でも精神的なものだけの原因では腰痛になりにくいと感じています。
例えば腰痛歴が長く精神的にも参ってしまう場合などは腰痛が原因で精神的に参ってしまって鬱病と診断され当院にやってくる患者さんが多いです。
この理由としては整形外科ではレントゲンなどの画像のみで腰痛のレベルをはかる事が多くそれほど脊椎がひどくないなら痛みも少ないと考えています。でも痛いと訴えればそれは精神的なものではないか?ということで整形では神経内科への受診をすすめるようです。
当院ではその多くの患者さんの腰痛の原因は筋肉が異常に硬縮したものが原因ではないかと推測しています。異常な硬縮は2~3回の治療ではなかなか好転しませんが4~5回程度治療すると半分以上痛みがとれることから原因不明で神経内科を受診されている頑固な腰痛にはぜひ4~5回程度の鍼灸治療をお受けになられますことをおすすめします。

 

 

腰痛の原因について述べてきましたが、頑固な腰痛や坐骨神経痛などの背景には骨盤の歪みが大きく作用しています。

 

骨盤はからだの基礎をなす重要な部位になります。この骨盤の歪みを戻さないかぎり、腰痛や坐骨神経痛はなかなか改善しません。

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